「がんばってもがんばっても、いい結果が出ない!
なんて不器用なんだろう」
と嘆いている人に、私はいつもこう言います。
「何をいっているんですか。
その不器用さを売りにすればいいじゃないですか!」と。
中 略
不器用であるがゆえに、かえって人の経験できないことを経験できる。
そこに気付けば、なげく必要などないのです。
鴨下 一郎
「何もかも嫌になって泣きたいときに読む本」
青春出版社
事業をしている人、利欲に迷っていないか、
名前にとらわれていないか、
何となしに、野心的な欲望にとらわれていやしないか。
それらを当たり前だと思っていやしないか。
それらを当たり前だと思っている事業家は、
立派な事業家だとはいえない。
自我の尊さを自分の心持ちでもって、
濁らせてしまうような利欲に迷ったり、
名誉にとらわれたりしているのは、立派な事業家ではない。
否、政治家もそうだ。
自分のしている事業で、世のために貢献をするというのが、
最後の目的でなければならない。
私は、三世ロックフェラーと、飯を食いながら聞いた言葉が、
忘れられない。
「私はね、ただ、世の中の人が、私の事業を通じて
幸福になってくれれば、それでいいのです」
といった。
中村 天風
「運命を拓く」
講談社
諸種の重なった事情によって、長期間の前線離脱を余儀なくされました。
わが身に起こった一連の出来事によって「断捨離」とは
モノに限って使われる語ではないことを改めて学びました。
唯一の強い絆だと信じて疑わなかった一本の線も
失望と軽蔑の心を持って断ち切らなくてはならなかった。
輝きを持って心の壁に張り付いていた大切な思い出も
怒りと虚しさの心を持って全てを捨て去ることに決めた。 続きを読む »