超常現象file1.昔の音が何故聞こえる?

これは随分と昔の出来事です。

私が幼少の頃に住んで居た家は炭鉱住宅でした。

でも、炭鉱の街に住んでいたのではありません。

通称「ハーモニカ長屋」とか「タンジュウ」と呼ばれている炭鉱住宅用の

家屋を作るパーツを購入してきて建てたものです。

風呂は付いていません。トイレは外に作ります。飲み水は水瓶を使います。

台所の排水は、外壁を伝えて外に置いた樽に一度溜めてから下水溝に流すのです。

つまり、基本的に水回りの配慮は全くありません。

建てる場所を決めたなら、家屋の外枠に沿って土台となる石を置いて、

その上に家屋を乗せるのです。

部屋は居間と畳部屋の二間しかありません。

寝るときは、家族一緒に畳の部屋に頭を並べることになります。

家屋は木造建てで、冬は至る所から隙間風が入り込み身体を丸めて眠ります。

でも、夏は逆に夜の冷気が入ってくるので快適です。

それは、その家に住み始めてから一か月が過ぎた頃のことでした。

真夜中に、自然に目が覚めたのです。

ただ、目を開けて暗闇を見つめていたのです。

すると・・・・・・・

耳鳴りのように、大勢の人の話し声が聞こえてきたのです。

それと、水の流れる音・・・・・

時々、カラーンッという音が響き渡ります。

何の音だろう・・・・・?

そう思いながらも、また深い眠りに入ってしまいました。

そうして、翌日にはすっかり夢のように忘れてしまいました。

それからまた一週間位過ぎた頃でしょうか・・・・・

また、夜中に目が覚めたのです。

カラーンッ・・・・バジャーン・・・・・

ザーッ・・・・・

・・・・そうして、話し声です・・・・・

 

確かに聞こえる・・・・

音はリバーブ(残響)を伴いながら

確かに目の前の闇の中で木霊している。

何処から聞こえてくるのかしら・・・・・

私は、掌を畳に沿わせて感じとろうとしました・・・・・

 

そうして、分かったのです。

音は床の下から発せられて、この闇の中で反響しているのです。

・・・・でも、金縛りにあうような恐怖は感じません。

ただ、不思議だなぁと感じるのみです。

その日は、とうとう朝まで眠ることが出来なくなってしまいました。

翌日父が私を安心させようと、
畳をおこし床板を外して床下を覗いてくれました。

すると、そこに大きなコンクリートの枠組みを見つけました。

長屋の両隣にも伸びています。

その後父が地主さんに尋ねたところによると
以前、この場所には銭湯があったと教えてくれました。

銭湯の家屋は取り壊しましたが、大きな湯舟は
その上に掘っ立て小屋を建てるのだからとそのまま
放置したとのことでした。

その方が費用が抑えられることと、地盤を強固にすることが
できるからです。

家相からすると、このような建て方は良くはないのだそうです。

それよりも、何年も前に取り壊された銭湯だったところに
住んだからといって、沢山の人々の入浴する音や会話が聞こえるのは
一体どうしたことなのでしょう?

銭湯という昭和の社交場で汗と一緒に洗い流された喜怒哀楽の
感情は時という風化の原理にもあらがいこの場所に残留したのでしょうか?

無意識に吐き出された感情でさえ人の意識の中にも影響する程ですから
絵画や愛着のある骨董品に人の情念が入り込むことは当たり前のことと
考えられます。

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