超常現象file4.心霊写真の撮り方
心霊写真を撮る方法はいくつかあります。
その中で、星座表を用いて撮る方法は面白いと思います。
何故、写真と星の位置が関係するのか詳細なメカニズムは解りませんが
星占いという学問が在る以上、星と人間の魂が密接な関りがあるとするのは、
決して突飛な考えではありません。
少し前までは、今現在の星の位置を確認する方法は中々面倒な作業でしたが、
今は星座アプリが在りますので直ぐに知ることができます。
この度ご紹介させていただきますのは、もっと簡単にトライする方法です。
私はこの方法で何枚も撮ることに成功しましたが、正直なところ
その全てはフィルム撮影で、デジタルカメラでは一度も成功しておりません。
何故、そんなことをしたのか?
誰にでも、いわゆる魔が差すということがあるものです。
今では絶対に行いませんが、もし試される方がいらっしゃいましたら
くれぐれも自己責任の範囲でお願いいたします。
私は一切関知しません。
それは、自殺の名所として知られる岬でのことです。
1月の下旬の雪が舞う季節です。
私の他には誰一人いません。
私は、岬の突端の鉄製の柵を乗り越えて、その先を目指しました。
断崖絶壁です。
海面まで100メートルはあるでしょう。
私はカメラのレンズを空間に向けて構えました。
「私と波長が合う霊体がいらっしゃいましたら、どうぞ現れてください」
そうして、何度もシャッターを切りました。
そのうちに、急に冷気が足元から立ち昇ってきたのです。
「此処に居てはダメ・・・・!!」
そう思いました。
カメラを片手に柵の方を目指したのですが、こんなことをしなければよかった
という恐怖と身体の重さで、急いで走ることができません。
何とか柵のところまで戻ってきたのですが、後ろを振り返ることができません。
柵に身体をあずけるようにして何とか乗り越えて、クルマに乗り込みました。
エンジンをかけました。
来た時の気持ちと全く違う・・・・
とにかく早くここを去りたいという思いでギアを入れました。
国道までの距離は約8キロです。
バックミラーを確認することもできません。
あと7キロ・・・・6キロ・・・・5キロ・・・・・
高台から海沿いの国道が見え始めた時のことです。
エンジンの方から、カラカラカラカラという異音が聞こえてきたのです。
カラカラカラカラ・・・・・
そうして、ボンネットとフェンダーの隙間から、煙が昇ってきたのです。
まさか・・・・オイルランプを確認しても点いてません。
オイルではなさそうだ・・・・・
カラカラカラカラ・・・・・
今度は、焼けたような臭いがクルマの中に入ってきました。
クルマを停めるしかありません。
結局、業者を呼んでけん引してもらったのですが、業者曰く
「エンジンルームはオイルが飛び散ってベチャベチャでしたよ
エンジンオイルは空状態です。
誰かがイタズラした後がありますねぇ・・・・
刃物かなにか鋭いモノで手を加えた後がありますよ・・・・」
しかし、私以外には誰も居ません。
エンジンに異変を感じたのも、走っている最中のことです。
その後フィルムを原像したのですが・・・・・
1枚の写真を見つけました。
波間に漂うように浮かんでいるおかっぱ頭の少女の顔です。
岩肌には、ドクロが1つ張り付いています。
そしてここにも・・・・若い男の顔で、左半分だけです・・・・
苦しんでいるような表情です。
まるで、歌舞伎役者が大見得を切るときの表情に似ています。
この写真は、不思議なのです。
誰かに見せる度に、その人が新しい顔を発見するのです。
指摘されるまで、そこに顔があることは全く分からなかったのです。
・・・・・ひょっとしたら・・・・・・
顔が次から次、出現しているのじゃないか?・・・・・
最初は少女とドクロと男の半分の顔で三体・・・・・
今では10体以上だ・・・・・・
その写真は、その頃勤めていた会社が火事で焼失して、カメラもろとも
失ってしまいましたが・・・・・
私はその後、二度と同じことを行ってはいません。
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