武田 信念
『全軍が、まさに出陣しようとしていた時である。
一羽の鳩が飛来し、庭の大樹にとまった。
中 略
「出陣する際に、この木の上に鳩が来たならば、
大勝利間違いなしと、昔から伝えられております。
大変、縁起のいいことです。
兵も必勝を確信し、沸き立っているのでございます」
老臣もうれしそうだ。
しかし、信玄は表情を変えない。
黙って鉄砲を手に取り、
たちまち鳩を撃ち落としてしまったのである。
中 略
信玄は、出陣する兵士に諭した。
「鳩が来たら縁起がいいと喜ぶ者は、
鳩が来なかったら、今度の戦いは危ういのではと、
不安を抱くに違いない。
そうすれば全軍の士気が下がる。
戦わずして、負けたも同然ではないか。
ささいなことを信ずる惑いを解いてやったのだ。
むしろ、普段から戦いに備えて自己を練磨し
必勝の信念を持つべきである」
木村 耕一
「こころの道」
1万年堂出版』
宝くじを買うときは、必ず「一粒万倍日」と決めています。
方位も気にして、販売店をナビに入力してから向かいます。
自分と相性が良いとされる「天然石」はいつも肌身離さず
大宮司朗著「呪術・霊符の秘儀秘伝」を参考にして
日々用いている小生にとっては、心に残る文章でした。
20年程前の事です。
親から頂いた名前は姓名判断を参考にして改名致しました。
「凶(短命)」から「大吉」へと確実なものとする意味で
戸籍自体を変えようと計画してから、
実に13年の歳月がかかりました。
調べてみると、小生の掲げる理由からではなく
芸能人や漫画のヒーロー、小説の主人公や歴史的人物と
同じ名前に改名を申し出る人が後を絶たないそうです。
そのため、家庭裁判所に出向いても
申請時より無礼な応対の洗礼が待ち受けています。
のみならず、嫌がらせのように何度にも分けての
「提出書類」の要求と決定までの長い期間を
要することとなります。
13年という年月は、申請から認可までのことではなく
準備段階からという意味です。
裁判所では、大体二ヶ月間といったところです。
それで ・ ・ ・
運命が好転したのかという疑問ですが
・ ・ ・ 正直なところ、自分でもよく分かりません。
やっぱり、
人生には寸分違わぬ明確なる目標と確固たる信念と
たゆまぬ行動力が必須だということでしょう。
『人の道を守らない人間
親を大事にしない人間
恩ある人に砂をかける人間に
運はついてこない。
樋口 武男
「至 知」2011年3月号より
至知出版社』
こんな文章にも出遭いましたが ・ ・ ・ 本当でしょうか?
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