魔界族と天界族
『地球は魔界と天界の境界線に浮いている場所で、
両方が縄張り争いをしている場所なのです。
中 略
だから、人を見たときに、
魔界族と天界族とを瞬時に見分けるようにするとよいでしょう。
そうすると魔界族に対して嘆いたり腹を立てずにすみます。
「これは魔界から来ているんだ。
だから、こういう人なんだ」と思えますから。
自分と同じ種族の人間だと思うから腹が立つのです。
裏切られたと思ったり、
「なんてやつだ」と思ったり、そういうことが出てくるでしょう。
「なんてやつだ」ではなく
魔界族なのです。
初めから「なんてやつ」なんですから、それならば腹も立たない。
「これは魔界族から来ているんだから、自分たちとは違う種族なんだ」
ということであっさりと割り切れば腹も立ちません。
美輪 明宏
「ああ 正負の法則」
PARCO出版 』
遠い過去を振り返ってみると
誰が天界族で、誰が魔界族なのか
ハッキリ選別することが出来ますが
人の本質を見抜く能力が劣っている小生にとっては、現在進行形の人物が
いづれの族に属するかを判別することは至難の技といえます。
魔界族の額に「悪党」と刻印されているなら別ですが、
往々にして悪人は自らを繕う術を知っている。
善人以上に善人を装って気が付けば傍らに居る。
ある時には多弁のお調子者。
ある時には人当たりの良い間抜けを演じて近づいてくる。
恥ずかしい話しですが
小生2年程前に、ひとまわりも歳の離れた方に騙されて
痛い目に遭ったことがあるのです。
もちろん騙された方にも非はあるのでしょう。
今思えば、失った「時間」と「金」は諦めるより仕方ありませんが
何より、一番の打撃は恨みの想念で汚された心と身体への悪影響でした。
「怒りは、自律神経が乱れ交感神経が活発となり
よって脈拍数と血圧の上昇血管の収縮によって
血流が悪くなり血液ドロドロ状態になる」と
小林弘幸
「怒らない体のつくり方」
祥伝社
で知りました。
しかし ・ ・ ・
いくら魔界族と割り切ろうと考えても
そう簡単にはいきません。
今だから普通に話せることですが
その方が、「猿」に似た顔つきだったため
猿の姿を思い浮かべただけで怒りが込み上げ眠れなくなり
眠ったとしても熟睡は出来ずに見る夢は決まって悪夢。
いろいろな意味で
小生、立ち直るのに要した時間はまる二年 ・ ・ ・
映画「アンフェア the end」で
主人公の「雪平夏見」は何度も語ります。
「世の中にフェアな事なんて何も無い
目には目を
復讐には復讐を
アンフェアには、アンフェアを」
一瞬、そのとおり!!と納得しそうですが
でも、この考え方だとどうしても
どんなに用心していたとしても
相手よりも一歩遅れをとることになります。
そして、相手に対して反撃することも
出来ないほど打ちのめされることも考えられます。
「倍返しだ~ッ!!」と見得を切ることも出来ない
時間も解決することも出来ない
取り返しのつかない状況になったとしたなら
こちらから仕掛けることはしないまでも
最低でも同士討ちの状態に持っていけないものか?
ただ、小生は思っています。
「猿」のために卑屈になって
これからの人生を「人間なんて信じられない」と
人生観を変えることは絶対にしません。
人間ですから ・ ・ ・
これからも信じることを前提としたい。
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